ピンクカラーサフィリーン(ヴィンテージサフィレット)

少し珍しい、ピンクカラーのサフィリーンのルース2点。大きさは約9mm。バックフォイル無し。

c0334773_00303274.jpg

サフィリーンとは、19世紀~20世紀初頭にかけてチェコにて製造されていた「サフィレット」と呼ばれる変色ガラスを模して1950年代頃に西ドイツ等で製造されたグラスストーンだそうです。
チェコでサフィレット製造に携わっていた一族は絶え、詳しい製造方法が不明となってしまい幻のガラスとなってしまったサフィレットを模して後年製造されたサフィリーンも、理由は定かではありませんが、いつしか製造されなくなってしまったようです。

これまでは少なくとも日本国内では年代、あるいは製造された地域による区別なく「サフィレット」と総称されてきたようですが近年名称が区別されるようになってきているようです。

c0334773_00310837.jpg

サフィレット、サフィリーン共に色合いとして多いのはモーヴブラウン~ピンクブラウンのカラーの中に青い光が角度によって浮かび上がるものです。
写真のストーンもサフィリーン、サフィレット共通の特徴である青い光は時折淡くちらちらと浮かぶのですが、なかなか写真にうまく収めることが出来ませんでした。

また、一般的にサフィリーンはブラウン系カラーと浮かび上がる青い光の色味は淡く、透明感があり色合いの個体差が少ない印象です。
サフィレットは多くのものはブラウン系カラーがサフィリーンと比べるとくっきりと濃く、青い光も深い色合いのものが多いですが、個体差がかなりあるようで必ずしも一定の色合いで製造出来たわけではないのかなと考えています。

c0334773_00312619.jpg

このストーンはもともと「ヴィンテージサフィレット」という名称のものを購入しましたため、ヴィンテージということは100年以上が経過したアンティークではない、つまりサフィレットではなくサフィリーンと呼ばれるものだろうということでサフィリーンと表記いたしました。
別の判断基準としては色合いが全体的に淡く透明感があること、もう一つはサフィレットはカット入りのものはハンドカットのものが多いとのことでこのストーンはカットの入り方が均一な為、型にガラスを流したか、マシンカットによるものと思われたためサフィリーンであると判断しています。

※サフィレットに限らず、一般的にアンティークと呼ぶことが出来るものは100年以上が経過したものであると定義されているようです。
※当然ながらジュエリー、アクセサリーとして当時の状態のままであれば、デザイン、モチーフやセッティング等からどの程度の年代のものであるか推測するのは比較的容易かと思われます。
※ガラス自体としてのサフィレットとサフィリーン、成分がどの程度異なっているのか、ということまでは私が見た範囲ではわかりませんでした。

c0334773_00320774.jpg

日々是好日
神楽坂Jellicour店長の日々…
サフィレット その魅惑の色 http://blogblog.jellicour.com/?eid=1921

こちらのブログ記事では、分析依頼したものがサフィレットかサフィリーンであったか、ということには言及されていませんがどちらであったにせよ少なくとも巷で言われている砒素、あるいは金といった特別な物質は検出されなかった、とのことです。

サフィレット、そしてサフィレットを模して作られたサフィリーン。どちらも詳しい製造方法がわかっておらず、謎めいた光に魅了される人が絶えない不思議なグラスストーンです。



[PR]
by iris-accessory | 2017-04-08 16:56 | Materials